●請求傷病…全身性エリテマトーデス

●性別…女性

●裁定…障害基礎年金1級

●療養の経過
A子さんは、28年前の24歳のときに発熱や関節紅斑などの症状で病院を受診し、全身性エリテマトーデスと診断されました。その後、ステロイド療法などにより長年治療を受けてきましたが、しだいに症状が悪化し、ループス腎となりステロイドパルス療法なども受けています。さらに、A子さんは、両膝関節痛、股関節痛なども発症し、これまでに多くの全身性エリテマトーデスによる症状が多数出現しています。
現在も継続してステロイドによる治療が行われています。

●障害年金相談と手続、結果
 A子さんは、この間に障害年金の請求を行おうと自ら年金事務所に出向き、診断書を医師に作成していただくなど準備しました。
しかし、結局、医証を集めきれず、請求書の提出をあきらめていました。

 数年後、A子さんのいとこさんが、弊事務所のホームページを見つけてくださり、A子さんから私どもにお電話をいただきました。
A子さんと面談して、障害年金請求手続きの代行を私どもが お引き受けすることとなりました。

請求準備上、問題となったのは初診日の証明でした。初診でかかった病院はすでに廃院していました。
しかし、幸いなことに廃院した病院の経営母体にカルテが残っており、受診状況等証明書をとることができました。
あとは、現在の主治医に診断書を作成していただき、病歴就労状況等申立書やその他の必要書類も準備し裁定請求を行いました。

その結果、障害基礎年金1級と決定されました。


*全身性エリテマトーデスは診断書の選択が難しいです!
全身性エリテマトーデスの請求を何例か経験していますが、症状が複雑で診断書の選択を迷うことが多いです。いずれにしても請求される方の障害状態を十分反映したものにしなければ、決定される等級も納得のいくものにはなりません。したがって、このようなケースは最初から弊事務所のような専門家を利用した方がよいと思います。