●請求傷病…うつ病、アスペルガー症候群

●性別…女性

●裁定…障害基礎年金2級

●療養の経過
A子さんは、中学生の頃から気分の変性があり、深く落ち込むこともあり病院を受診していました。
高校生の間はカウンセリングや投薬など受けていましたが、その後うつ病と診断されました。
また、A子さんは、ディスレクシア(読み書きの障害)にも悩み、いつも生きずらさを感じていました。
症状が安定したことから就職をしましたが、仕事中にめまい、難聴、発汗などの症状が出現して再び精神科を受診し、以来通院治療を続けています。


●障害年金相談と手続、結果
 A子さんは、一度、自分で障害年金の請求手続きをしましたが、不支給の決定を受けています。その決定に納得いかず、審査請求、再審査請求を自力で行いましたが、決定は変わりませんでした。
A子さんは、再び障害年金の請求をお考えになられ、知人のご紹介で弊事務所に相談に来られました。
私共は、A子さんご自身で手続をした一度目の年金請求書類のコピーなどに目を通し、前回の請求の問題点を確認したうえで、二度目の請求をお引き受けいたしました。

23年前の初診でしたが、幸いなことにカルテが残っており、受診状況等証明書が取れました。さらに、現在の主治医に診断書を作成していただき、病歴就労状況等申立書を整え、その他の必要書類も準備し裁定請求を行いました。

その結果、20歳前傷病による障害基礎年金2級と決定されました。


*精神疾患と発達障害の併発例の年金請求は注意が必要です!
弊事務所では、例えばうつ病とアスペルガー症候群の併発例などの精神疾患と発達障害の併発している事例でご依頼を受けることがよくあります。このうち、ご自身やご家族が請求して失敗したという事例を多く見ます。提出した書類の控えをみると、医証、病歴就労状況申立書の不備のあることが多く、障害状態が反映したものになっていないことにご自身やご家族では気がつかず、そのまま手続してしまっているのでしょう。したがって、このようなケースは最初から弊事務所のような専門家を利用した方がよいと思います。